- 1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 16:04:30.75 ID:fWFZSNsT0
- 正月に同窓会行ってきた。
それなんてエロゲな人生をノスタルジーを加えてお送りしたいと思う。
暖かい目で見て欲しい。 - 6 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 16:07:18.10 ID:fWFZSNsT0
- 幼稚園のときから、俺と元カノは幼馴染として育った。
親同士が仲良いので、自然と俺はその子と遊ぶようになっていた。
別に男とか女とか考えない幼稚園時代。
エロゲ展開のような結婚もしたし、お祭りで遊んだし、
小学校で流行っていたビー玉指輪もプレゼントした。
小学校三年生まで、何かと一緒にいたように思う。
- 8 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 16:10:30.19 ID:fWFZSNsT0
- 四年生の時にクラス内で男女の壁ができてきた。
女と遊んでる男はオカマ、女は基本的に悪い奴。
そういう風潮が俺のクラスにもあった。
全部で5組。俺は4組で、幼馴染は3組だった。
クラスも違うので、まぁ前ほどではないが遊んではいた。
もちろん俺は他の友達にバレないようにはしていたし、
向こうも俺と遊んでいることを周りの友達に言うようなことはなかった。
で、四年生の夏にあるきっかけが起こった。 - 11 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 16:12:55.54 ID:fWFZSNsT0
- 水泳授業で女子の水着が一着、無くなった。犯人は結局、分からなかった。
その犯人を俺としてクラスといい、学年といい、騒ぎ立てた。
当時、人よりも性に興味があり、それを吹聴していた俺が疑われるのも当然だった。
でも俺は知ったかぶりもいいところだったので、
水着を盗んで何に使うのかは分かってなかったけど、
「盗んでから」どうするのかを友達に教えていたように思う。
そういう下地があって、俺は疑われた。 - 12 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 16:14:52.69 ID:fWFZSNsT0
- とりあえず、エロい奴だと思われるのが嫌だった。
泥棒として扱われるよりも、エロい奴だという認識をされる方が遥かに苦痛だったのだ。
(エロいことを自慢してはいたけど、そういうのじゃないと当時は思った)
がんばって俺じゃないことを弁明したけど、通じなかった。
それ以来、クラスとも友達とも疎遠になり、五年生までを一人で過ごすことになる。
当然、俺の方から幼馴染を避けていた。向こうも、それとなく避けていたと思う。 - 13 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 16:17:14.22 ID:fWFZSNsT0
- 六年生になって、クラスは小学校最後の年をどうやって過ごすかに傾いていた。
俺はいつも窓際端っこの席でぼおーっとしたり、
何かの行事があっても参加しないことが常だったので、冷めた目で周りを見ていた。
だから俺に声がかけられたとき、俺は「ぽぇ?」みたいな声で返した。 - 14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 16:19:27.09 ID:fWFZSNsT0
- 「最後の年やし、みんなで遊びにいこう」
それがクラスのリーダーが俺に声をかけた理由だった。
そいつは四年生のときも俺と同じクラスだったが、無視していた張本人なので嫌いだった。
「いや、俺はええわ」
「そうか」
みたいな会話をして、そのときは終わった。
けれど、そいつはしつこく俺に声をかけてきた。 - 15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 16:22:32.49 ID:fWFZSNsT0
- 正直、俺はこいつが嫌いだった。リーダーだというだけでも嫌いだったし、
真っ先に俺を無視しはじめたのもこいつだし、いまさら話しかけんな、と思ってた。
でも夏になろうとしても、そいつは話しかけるのをやめなかった。
いつものらりくらりと会話を拒否していたが、
あるときにイラっとしたので、ちょっと突き放してみた。
「嫌やって言ってるやろ。ほっといてくれ」
でも、そいつは苦笑して「じゃあ今日はやめとくわ」と言った。
殴ってやろうかとすら思うくらい、俺はこいつが嫌いだった。 - 17 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 16:25:04.32 ID:fWFZSNsT0
- 最後の夏休みも過ぎた。夏休み中の日記もほとんど空白。
読書感想文だけはちゃんとやった記憶がある。
つっても三回連続で五体不満足だったけど。
夏休み明け、俺にとってはただ勉強するところだった学校に着く。
そして黒板を何気なく見て、少し止まった。
相合傘が書いてあった。
そこには幼馴染とリーダーの苗字が、書いてあった。 - 19 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 16:28:46.06 ID:fWFZSNsT0
- 幼馴染の名前とリーダーの名前、って俺は何も考えられなくなって、
でもあんまり仲良くなかったよな、とかでも意外と仲良かったのか、とかそんなことを考えていた。
でも二年くらい話してない幼馴染に話しかけるほど、俺は勇気が無かった。
リーダーが登校して、起こりながら黒板を消していた。
嘘か本当か分からなかったけれど、俺の中では真実として残った。 - 27 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 16:37:02.91 ID:fWFZSNsT0
- 確かめる手段もなく、ただ普通にいつもと変わらない学校生活が過ぎていった。
といっても学校に行ったって話す奴がいないし、
勉強して帰るだけだったので変わりようもなかったけど。
そんな情報弱者の俺の耳に、リーダーと幼馴染が本当に好きあってることが入ってきた。
クラスの女子がそう喋ってたのを聞いていたんだ。
俺は家に帰って、泣きそうになった。
けれど普通にゲームしはじめて、幼馴染のことなんて忘れていた。
今考えれば、その程度のもんだったんだろうって思う。
なんか妹が先に結婚した兄、みたいな心境なんだろうか。 - 29 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 16:41:43.16 ID:fWFZSNsT0
- で、秋になった。
俺は幼馴染のことなんて考えてもいなかったし、
相も変わらず話しかけてくるのはリーダーだけだし、
つまんない小学校上級生時代をすごしていた。
秋は修学旅行があった。
長崎だったけれど、俺はクラスで班分けを勝手にされていた。
誰ともしゃべったことない変な陰キャラと、ノッポの無口な奴だった。
女子はけっこうイケイケなグループ。俺らとは街中で別行動するつもりなのだろう。
でも、小学生で旅行というのが、少しだけわくわくした。 - 30 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 16:44:09.11 ID:fWFZSNsT0
- ちょとすまん。リーダーとか幼馴染とかちょっと面倒だし、
本名をちょっと変えて(特徴的な奴以外)キャラ立てしようと思う。
俺・松田
幼馴染・清水
リーダー・富川
陰キャラ・河本
ノッポ・高橋 - 31 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 16:46:25.40 ID:fWFZSNsT0
- 修学旅行。新幹線で長崎に向かう。車内での会話はそんなになかった。
陰キャラと無口と嫌われ者だ。それは当然だろう。
女子は早々と席を移動していた。
ゲームボーイを持ってきて、ポケモンに勤しんでいた記憶がある。
あとドラクエモンスターズだったかな。
あんまり到着したときあたりの記憶はない。そんなに新鮮じゃなかったからだろう。 - 33 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 16:50:15.37 ID:fWFZSNsT0
- 修学旅行は二泊三日。俺は河本、高橋と仲良くなっていた。
河本は喋ればおもしろいタイプだった。
ノッポは無口だけどふいにしゃべる言葉がおもしろかった。
ノッポっていうのがアダ名だった。そういやあんまり本名で呼んでないな。
で、俺たちのグループは、女子のグループと別行動をとっていた。
長崎を満喫した。本場のちゃんぽんとか、中華街(?)みたいなとこに行った。
街中探索は二日目。その夜に事件が起こった。 - 34 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 16:53:10.31 ID:fWFZSNsT0
- 当然、学年というか学校単位で宿は一緒。男は二階で女子は三階。
街中探索の報告会みたいな行事をすませ、
風呂に入って、俺は三人組とロビーで喋りこんでいた。
そこに清水と、二人の女子がやってきた。
俺は忘れてた。考えなくても幼馴染も修学旅行に来ている。
俺は久しぶりに仲のいい友達もできたし(河本、ノッポのことだが)
調子に乗ってたんだと思う。
俺は清水に声をかけていた。 - 36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 16:57:33.58 ID:fWFZSNsT0
- 「久しぶり」
とかなんとか。向こうはなんでこいつ話しかけてきたのか分からない、っていう反応をしてた。
しまった、と俺は思った。残りの二人の女子も戸惑っている。
「久しぶり」
清水は俺の脇をそう言って通り抜けた。
直前まで笑ってたのに、なんでか笑ってなかった。俺も、へこんだ。
修学旅行から帰る新幹線でもまだ悩んでいた憶えがある。 - 37 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:01:34.26 ID:fWFZSNsT0
- 修学旅行から帰っても、富川は俺に話しかけてきた。
俺は河本らと親しくなっていて、学校でも話していたから、もう話し相手はいらなかった。
修学旅行の時だって俺と班を組めなかったくせに、みたいなことを思ってた。
だから俺はそういうのもあって、ちょっと富川が俺をイジってきたときに、殴りかかった。
そのときは何も考えてなかった。ただムカツいたから、喧嘩になった。
向こうは友達に止められて、俺は何発か殴られて引き分けになった。 - 38 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:03:14.85 ID:fWFZSNsT0
- それから、やっと富川は話しかけてこなくなった。冬のハジメのことだ。
そして冬も過ぎて、春が来て、俺は卒業した。
といっても近くの中学校にほとんど全員が進学したので、あんまり変わったとも思えなかったけど。
問題は卒業祝いとして、家族で飯を食いに行ったことだ。
清水一家と一緒に。 - 39 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:06:08.38 ID:fWFZSNsT0
- 俺は行きたくなかった。向こうもそうだろう。
どうにかして拒否しようと思ったけど、親父に殴られて結局行くことになった。
そんな豪華な奴じゃなくて、ちょっと高めの中華料理屋みたいなとこ。
家に、清水のおばちゃん(向こうはシングルマザーだった)が来た。
いやいやながら、俺は清水のおばちゃん、清水、清水の妹という清水一家と飯を食いにいく。
車は二台に分乗した。松田カーと清水カー。
中華料理屋に着いた。
円卓を囲んでみんなが座る。 - 40 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:07:39.34 ID:fWFZSNsT0
- 飯はうまかった。けれどどうにも俺は喋りたくない。清水も無口だった。
親同士はうるさいくらいしゃべってたけど、
途中で俺は中華料理屋を出て卒業祝いの小遣いでジュースを飲みはじめた。
五分くらいして、清水がきた。 - 41 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:10:54.99 ID:fWFZSNsT0
- 俺は同様して何か分かんないし、向こうも笑ってないし、
とりあえずジュースを飲むフリをして話しかけなかった。
並んで待つための椅子に座ってる俺と、それを店の入り口のすぐ傍で見下ろす清水。
「座る?」
とうとう空気に負けて俺は席をずらした。
清水は頷いて座って、そんでまた何も話さなくなった。
どうしようもなかったけど、俺はとりあえずジュースを奢った。
確かレモン系のあたたかいやつ。
礼を言って清水もそれを飲む。
俺はかねてよりも聞きたかったうわさを口にした。 - 42 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:12:45.55 ID:fWFZSNsT0
- 「富川のこと、好きなん?」
清水はびっくりしてた。
「んなことない!」
あ? 自分の中の真実が間違っていたから、分かりやすく挙動不審になる。
「どういうこと?」
「富川がうちのこと、好きなだけや」
安心していいのに、心臓は収まらない。 - 43 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:16:15.29 ID:fWFZSNsT0
- 「良ちゃん、イジめられてたやろ?」
良ちゃんは俺のこと。俺のアダ名というか、まぁ、昔のそんなアレ。
「やから富川に話したってっていってたのに」
だからあいつは俺と話したがってたのか。まぁいいけど。
あいつもあいつで好感度アップ狙ってたんだろ。
「喧嘩したらあかんで」
「そうやな」
俺はそのとき、そんなことはどうでもよかった。
清水が富川を好きじゃないってことが分かって、それだけでもう十分だった。
それに清水は俺のことをそんな嫌いじゃない。こうやって話してるし。
「修学旅行のとき、ごめんな」 - 45 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:18:22.34 ID:fWFZSNsT0
- そういやそんなこともあった。
「うちの友達な、良ちゃんのことあんま好きじゃないし」
「ええよ、べつに。まぁ、うん、そうやな」
気にしてたのか、そんなことを清水は言った。
親が呼びにきて、俺は店内に戻った。でも、入ったときよりも、ご飯がおいしそうだった。
小学生時代は終わり。中学校に入るけど、まだ書いていいか? - 46 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:19:04.84 ID:mNOga7Ns0
- ばっちこい
- 47 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:19:34.57 ID:jvFDfUpZO
- 構わん、続けろ
- 51 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:26:20.19 ID:fWFZSNsT0
- じゃあ書く。
中学校はそんなに長くない。ただ特筆すべきは、俺が中二病になったってことだ。
ちょうど近所の兄ちゃんにブギーポップを貸してもらってから。
俺は中学生になったから、と親を説得してお泊り会と称して街を徘徊した。
道行く人に視線を向けては「あいつは今、もっとも美しくない」とかそんなことを考えてた。
何回かに一回は黒いマント(カーテン)を羽織って路地裏とかを徘徊した。
夜遊びで良く見る俺を、中学校のヤンキーは憶えていた。 - 55 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:33:04.87 ID:ZvsEvMel0
- カーテン巻いて夜の街を徘徊wwwwwwwwwww
- 52 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:27:13.14 ID:z6cAE8YM0
- 純正黒歴史すぐるwww
- 53 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:29:21.33 ID:fWFZSNsT0
- 「お前、よく夜歩いてるよなwww」
そんな感じで上級生に絡まれた。
田舎の中学はヤンキーが多く、しかも上下関係がやばい。
俺は内心かなりビビってたけど、得意のブギーポップ口調で応対。
舐めてるとかそんなことを言われることもなく、俺は面白がられた。
当時はオタクとか中二とかそういうのもなかったし、とりあえずヤンキーといえど中学生。
そういうのが好きな感じだったんだろうと思う。
そして決定打として、通っていたスイミングスクールにいた上級生が
ヤンキーのけっこう上の方の人になっていたこと。 - 54 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:32:38.65 ID:fWFZSNsT0
- 俺はヤンキーの仲間入りを果たしたオタクになった。
飯とかを誘われたり、夜に歩いてるときに見つかったら、一緒に悪を探したりした。
エンブリオの卵を探してる人を探してるって言ったら、
普通のサラリーマンに声かけてて、ヤンキーの肝の据わり方を尊敬した。
ブギーポップのフリをしてヤンキーと話さなかったこともある。
あっちもそれを信じて、あいつはやばい、みたいな雰囲気になってた(らしい)。
で、ヤンキーに気に入られた俺は、イジめられることもなく、
そんでヤンキーが溜り場として使っていたソフトテニス部への入部を余儀なくされた。 - 56 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:35:22.66 ID:fWFZSNsT0
- 俺は喧嘩をしなかった。でもビビリだとか言われることもない。
運とヤンキーの人柄が良かったのだろう。
で、まさに中学二年のとき、俺は放課後に学校にあった樹の上に登って、口笛を吹いていた。
ニュルンベルグはTSUTAYAで借りた。
そしてヤンキーが通りがかり、俺を呼んだ。
俺は飛び降りようとして足を滑らし、膝の皿を割った。入院ということらしい。 - 57 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:36:15.19 ID:31oUHusS0
- だせえwwww
- 59 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:39:31.56 ID:mNOga7Ns0
- 黒歴史以外のなにものでもないなwww
- 58 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:38:25.17 ID:fWFZSNsT0
- 落ちたとき、すっごく痛かったけど、俺は我慢した。
「こんな深手でッ・・・・・・!」みたいな小芝居もやった。
ヤンキーは真面目に心配してくれて、病院に連れていこうとした。
俺は「病院は、少し、マズいな。ボクがバレてしまう」とかそんなこと言って断った。
ブックオフでブギーポップデュアルを買った数週間後だった。
俺の心にはブギーポップがいたから。
家に帰ってあまりに痛いので、親父が病院に連れて行った。
一週間だか二週間だか。入院になった。 - 61 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:41:31.21 ID:fWFZSNsT0
- 手術らしいことをして、俺はベッドに寝ていた。
ヤンキーが見舞いに来たときも「この肉体はもろいね」みたいなことを言ってた。
騒ぎすぎて怒られた。
親も見舞いにきたし、学校の先生も来た。
どうやらイジめられて怪我したんじゃないかと心配してたらしい。
先生に「こんなところでぐずぐずしている暇はないのに・・・・・・!」みたいなことを言ったら、
先生は教科書と問題集を置いて行った。入院中に俺の学力はみるみる上がっていった。
賢い者ほどかっこいいという考え方だった。 - 62 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:42:02.00 ID:K++Hh1250
- 黒歴史中心の方が面白い気がしてきた
- 63 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:44:36.42 ID:ZvsEvMel0
- 邪気眼レベルだな
- 64 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:45:22.01 ID:fWFZSNsT0
- いや、中二病の発表は別に本題じゃないよwww
問題は、その見舞いに清水が来たことだ。
中学に入って、清水とはそんなに喋らなかった。
気恥ずかしいし、俺はブギーポップとして活動していて、
下賎の者とは関係を持ちたくなかった(とか思ってた)。
清水は勉強ができた。俺はだいたい350人中で30番くらい。あっちは10番以内に入るくらい。
ヤンキーはバカばっかだった。
そんな清水と疎遠になって、俺は病室に清水が来たときに
ビビってちょっとおしっこ漏らしたのを憶えてる。 - 66 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:48:04.75 ID:fWFZSNsT0
- 清水は心配だとか、暇じゃないか、とかそういうことを話していた。
俺はどうにか自分の動揺を悟られないように、必死にブギーポップらしさを演じた。
しばらく話して、清水は帰っていった。
俺は最近、修得したオナニーというものをした。
忘れていったハンカチは返せなくなってしまった。 - 67 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:51:09.29 ID:fWFZSNsT0
- そして、これはちょっと言いにくいんだが、俺はモテた。
中学生はちょっと悪い奴が好き。そういうのがうちの中学校にもあった。
ヤンキーの輪の中にいる成績優秀者。
んで、中二病であった俺は、口にルージュを塗ってワックスで髪をセットしていた。
田舎の、それもこんな時代にワックスとかつけてる奴もいなかったし、なんだかモテた。
そういうのも俺の中二病を進行させていった。
告白されて、「君は今、自分がもっとも美しいと思うかい?」みたいなことを言ってフったりしてた。
屋上でフェンス越しに口笛を吹いて韜晦してたりした。
でも二度と樹には登らなかったけど。 - 68 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:53:55.66 ID:fWFZSNsT0
- だから俺は清水のことなんて忘れていた。
そこまで美人じゃなかったし、どっちかっていうとクラスでも静かなグループ。
オシャレといっても分かるか分からないか程度のものだったし。
調子に乗ってた俺は清水に声をかければ喜ぶだろう、と見かければ声をかけた。
ヤンキーとして見られてることに俺は気付いてなかったけど、
ポップなヤンキーとして次第にそういう偏見も無くなっていった。
俺の中二病はさらに加速していったけど。 - 69 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:58:09.23 ID:fWFZSNsT0
- 三年になり、俺は学区の中でも上から二番目の高校に受験した。
清水は将来の夢のためとかで私立に行くと言ってた。
見事、俺は高校に受かって
(塾に行ってたけれど、それは俺に深夜徘徊をしろと言ってるようなものだった)
つかの間の春休みを得た。
そして中二病の俺は煙草を吸い始める。
賢い上に煙草を吸ってる俺かっこいい状態だった。
これで中学生時代は終了。
中二病は末期になって、俺は調子に乗ってて、煙草も吸い始めて
(高三の時に警察に一回捕まった)
いい高校に行った。
でも清水が私立を落ちて、同じ高校に入学してたことを俺はまだ知らなかった。
続き、書いてもいいかな。 - 71 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 17:59:05.42 ID:mNOga7Ns0
- こぉおおおい
- 72 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 18:03:06.09 ID:ZvsEvMel0
- これは期待
- 81 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 18:47:34.01 ID:fWFZSNsT0
- 高校時代はけっこう長い。ここが本番だからだ。
高校に入る前、俺はちょうどブギーポップを読み返していた。
そしてフォルテッシモという男に強い憧れを抱くようになった。
彼は孤高で、所属している組織の中で最強と言う、
まぁかなり中二が好きそうなタイプのキャラで、俺もどっぷりはまった。
そして俺は、誰とも話さない、そして誰とも関わらないこと、それがかっこよさだと気付いた。
入学式、俺は話しかけてくる奴に「俺に関わるな、殺すぞ」と返答した。 - 82 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 18:52:06.17 ID:fWFZSNsT0
- そんな奴と関わり合いになろうとする奴はいなかった。
すぐに俺の噂は広まり、校内一の嫌われ者として名を馳せた。
それでも俺は、その状況にこそ快感を覚えていた。
次第にノッポと河本も俺と話さなくなっていった。
当時、俺は無造作ヘアというものから前髪を全て立たせ、
随所にメッシュを入れ、そして夏でも学ランというスタイルを貫いていた。
軽音学部の勧誘があったけど、俺は生物部に入った。
蛇が好きだった。家でも買っていた。七匹ほど。
でも生物部はけっこう真面目で、
水質調査とかそういう方面の部活だったので、俺は変えてやろうと思った。
幸い、部の人数は俺と、もう一人と、そして三年の先輩が一人。
先輩は受験のためにほとんど来ないというので、改変はちょろかった。
部内のもう一人、そいつは自分の兄がこの部活に世話になっていたというので入部していた。
俺は蛇が飼いたい、その一心から自分の前世を蛇だったと偽った。 - 83 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 18:56:48.16 ID:fWFZSNsT0
- そして俺は西尾維新にどっぷりはまり込む。
零崎を意識して安全ピンや携帯ストラップをピアスとして使い、ナイフを学ランの内側に仕込んだ。
百均でBBQ用の串を買ってきて、投げる練習をしていた。無駄に上手くなった。
生物部に蛇など爬虫類と両生類を飼育することをはじめ、
部費でいろんな生物を買えることになり、金に余裕ができた。本や、ナイフなどをかき集めた。
京都の古市までわざわざ木刀と日本刀を買いにいったりもした。
そうこうしているうちに一年が過ぎた。
俺は相変わらず誰にも話しかけられないし、孤高を気取った。
中学と違うのは成績がほとんど最下位だったことだけ。 - 84 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 18:58:25.24 ID:fWFZSNsT0
- そして二年になる前、俺は相変わらず深夜徘徊と哲学風刺を繰り返していた。
自分は賢いと思っていたし、中学校の時にモテたことをいまだに引きずっていた。
だから自分の身体の異変に気付けなかった。
俺は85kgになっていた。 - 85 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 18:59:28.70 ID:4jJBACD9O
- どっぷり黒歴史じゃねーかw
- 86 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 19:01:18.04 ID:fWFZSNsT0
- デブだ。俺はデブになっていた。
そして家で気付いた。
鏡を見て、俺は自分がブサイクでなんのとりえもない、ただのガキだということに気付いた。
そして俺はイメージチェンジを計る。
四月の半ば、中途半端な時期に、俺は学校に着くなり人に話しかけまくった。
少しでも話してくれる人には寄りかかり、「俺ら友達だよな」とお決まりのセリフを言いまくった。
呼ばれてもないカラオケに突入したり、
あまってた金でなんかを奢ったり、そうしているうちにまた気付いた。
俺は嫌われている。
そりゃあそうだ。急にあんなにポップになられても。しかもデブでキモチワルイ。
俺は家で銀杏BOYZとpillowsを聞きながら泣いた。マジで。 - 87 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 19:03:36.05 ID:fWFZSNsT0
- 夏休みに入り、俺は誘ってくれる人もいなければ親とも話さない。
弟や親戚にも話せない、そういう期間を過ごしていた。
世界を恨んだし、自分自身もどうでもよくなっていた。
高校を卒業したら自殺するとかをけっこう本気で考えていた。
でも戯言シリーズが終わるまでは死ねないとかいうヘタレだった。
でもそんな夏休み、朝起きると一件だけ着信があった。
清水だった。 - 88 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 19:06:59.00 ID:fWFZSNsT0
- 起きて、俺は自分が見間違いをしたと思ったけど、
何回確認しても自分が寝てすぐに電話がかかってきている。
すぐに電話すると寝てるかもしれないので、昼頃まで待って電話した。
それまでに何回も電話を開いたり、悶々とした時間を過ごした。
十二時。俺は我慢の限界が来て電話をした。
いくつもコールをしないうちに清水は電話に出た。
「す、すまん。俺、寝てたわ」
「いや、ええよ。今日暇かなぁって思って」
小躍りしながら電話した。もちろん暇だった。むしろ用事があっても断る。
「暇! あそ・・・・・・」
俺はこの時、自分が絡んだせいでウザがられたことを思い出して、
「暇、やけど」
とストイックに返事をした。 - 90 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 19:10:31.07 ID:fWFZSNsT0
- 「良かった。遊べへん?」
「別に、いいけど」
俺は承諾した。本当ならびっくりするほどユートピアをしながら窓から飛び出し、
清水の家まで走っていってだっこしてあげるくらいの気分だったけど、
俺は自分がデブであること、キモチワルイことを自覚していた。
気持ち悪いデブが、汗をかきながら迫ってくるなんて。
そんなの気持ち悪いだけじゃないか。
俺はそれでもできるだけオシャレ
(これは中二ではなく、普通にいい服を選んでってことだが)をして、
念入りに風呂に入り、8×4を丹念にかけて
清水との待ち合わせ場所である駅に向かった。
清水はまだ来てない。そりゃ集合時間の一時間前だからだ。 - 91 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 19:15:26.37 ID:fWFZSNsT0
- デートじゃない、デートじゃないと俺は自分に言い聞かせた。
もしデートだとしたら俺はいてもたってもいられない。
舞い上がってえらいことをしでかしてしまう。
集合まで、俺は駅前の喫茶店の涼しい店内で汗を抑えた。
砂糖も入れない冷コを飲んで
できるだけ太らないように(今更な話だが)水も飲まず、飯も食わずに待った。
十五分前に清水は来た。
なぜだか知らないけど、すんごい可愛く見えた。
それは高校生になってオシャレしはじめた清水のこともあるんだろうけど、
それよりも俺の心が安心したっていう感じだった。
すぐに店を出る。
清水に向かって歩いていくと、
こっちに気付いた清水は手を振って、持っていた手提げ鞄の中から切符を取り出した。
「はい、切符」
「あ、すまん」
電車の切符。俺が買っておくべきだったか?
いや、俺は目的地すら知らなかったんだ。悪くないはず。
「行こっか」
「うん」
俺と清水は電車に乗って、五駅向こうの駅に向かった。 - 92 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 19:19:23.38 ID:fWFZSNsT0
- 電車の中でいろんなことを話した。
時々、調子に乗ってウザいしゃべり方になってたけど、気をつけて、冷静を保った。
清水はあんまり笑わない、しゃべらないタイプだった。
オシャレしてもおとなしい印象の方が強い。
確か灰色とか、茶色系の服を着てたはず。
髪だって真っ黒だ。俺の気持ち悪いメッシュでもない
(この時、俺は髪にワックスをつけることをやめていた)。
シャギーも入ってない、ぱっつんみたいな髪型。
真面目なんだと思う。成績だってまだ上の方だったし、目だった噂もない。
だから俺には負い目があった。
小学校四年生のときから続く、俺の負い目は、
今この時において全てが発揮されていた。
俺は自分がネクラだってことも合わせて、ひどく生気がなかったことだろう。 - 93 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 19:24:13.46 ID:fWFZSNsT0
- 電車を下りて、駅前にある商店街を抜けて、映画館へ。
映画を見ながらも俺はちっとも映画なんか見ずに、ずっと考えていた。
今日、清水が誘った意味だとか、清水は俺といて嫌じゃないかだとか。
だから俺は映画を見て、飯を食って、少し落ち着いてから聞いた。
「なぁ清水」
「なに?」
「清水は俺のこと、嫌やないか?」
「どういうこと?」
清水はちょっと怒ってた。
俺は自分がどれだけ気持ち悪く、
そして自分がどれだけ嫌な人間なのかを必死こいて説明した。
周りから見ればどんな風に映ってるか、そういうこと力説した。
「そうやね」
「そうや」
次の瞬間には拳骨が飛んできた。 - 94 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 19:27:53.69 ID:fWFZSNsT0
- そんなに痛くはなかったけど、びっくりした。
鼻の奥がつーんとして、目を見開いて清水を見る。
尋常じゃないくらい怒ってた。
「確かに、良ちゃんは太ったし、なんかあんまり喋れへんし、
気持ち悪いかもしれん。けどな、良ちゃんはテレパシーか?」
俺は何を言われてるのか分からなかった。
テレパシーってお前まで中二病になったか、と心配した。
けど、
「テレパシーやったら別にええ。けどな、良ちゃんはそうやない。
やから、何があっても、人の考えてることを決め付けたらあかん」
「・・・・・・?」
「良ちゃんのこと、そう思てる人もおる。けどな、うちはそうやない。
やのに良ちゃんはうちが考えてもないこと、そうやって決め付ける」
説教をされてることは分かった。何を言われてるかもわかった。 - 95 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 19:30:57.82 ID:fWFZSNsT0
- 「うちの考えてることは、良ちゃんが思ってることとは違う。やから決めつけんといて」
「うん、わかった」
「ええか、うちは良ちゃんのことを気持ち悪いとか、嫌やと思ったことはない」
「うん」
「別に周りなんか関係無いやんか」
目から鱗が落ちた気分だった。そんで俺は泣いた。
飯食った後のファミレス(ガスト)で、けっこう人のいる中で、泣いた。
んで謝った。
「分かったならええ」
清水はそう繰り返していた。
俺は決心した。今、ここで言わなければ後悔する。
告白しなければ。 - 97 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 19:35:18.44 ID:31oUHusS0
- イイオンナダナー
- 104 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 20:10:22.97 ID:fWFZSNsT0
- 「清水!」
俺は顔を上げて、清水を見た。
この時に空気読まない店員が皿を下げにきたけど、
そんなの気にせずに、俺はテーブルにあったティッシュみたいなんで鼻をかんで、
そんで涙も拭いて、清水を見た。
今度は清水がびっくりしてた。急に大きい声出したからかもしれないし、
何か自分の説教がダメだったのかと心配したのかもしれない。
けどそうじゃない。
俺はお前に言わなければいけない。
幼稚園の時のように、小学校で後悔したときも
中学校でしゃべりかけたことも、全部ひっくるめて。
「好きです。付き合ってください」
俺は机に頭を打ち付けるくらいにお辞儀して、告白した。
自分がいかに気持ち悪くて、デブで、汗かきで、周りからどんなふうに見られてようが関係ない。
そう言ってくれた恩人に、告白した。
「あー、それは、ちょっとねぇ」
俺は固まった。 - 105 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 20:14:49.43 ID:fWFZSNsT0
- どういうことだ?
時間が止まったと思った。どういうことなんだっていう疑問が頭を席巻して、
よく分からんけども、清水の声だけ良く聞こえて、周りの音は耳に入らなくなって
(オペラ効果だったか、なんかそんなの)、俺は清水の顔を見た。
「付き合う、とかそうゆうんはちょっと待って」
待ってもなにもねぇ、こちとらこの覚悟でやってんですよってなくらいに
俺は動揺してたけど、清水は何ならちょっと半笑いで
「うちにとって良ちゃんは親戚とか、そういうんなんよ。やから、ちょっと待ってな」
待ってどうにかなる問題なんか、それは。
当時の俺はそう思った。
行こか、と店を連れ出されて、俺たちは家に帰った。
告白の失敗からか、清水は話しかけてこなかったし、俺も話せなかった。 - 106 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 20:17:00.19 ID:fWFZSNsT0
- 家に帰って考えた。俺、告白したよなってことを。
告白したけど、断られたわけでも承知されたわけでもない。
待ってっていうのはどういうことなんだ。
そうやって夏休みは過ぎていった。
そして忘れもしない、7月26日が来る。 - 107 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 20:18:09.94 ID:31oUHusS0
- ざわ・・・ざわ・・・
- 112 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 20:29:31.99 ID:jvFDfUpZO
- 盛り上がって参りました
- 109 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 20:20:08.33 ID:fWFZSNsT0
- その日、俺は清水に電話をかけようかどうしようかっていうこの頃の命題を抱えていた。
いつもは電話をしない、学校が始まってからにしようという結果で落ち着くのだが、
その日の俺はどうにかしてた。
誘ったんだから、今度はこっちから誘えばいいんじゃね?
俺は思いついたナイスアイデアを実行した。
コールしても電話には出ない。
留守番電話サービスになり、俺は失意の内に昼寝をはじめた。
しかし、寝初めて一時間後、俺は着信音で目が覚めた。
一瞬で覚醒。サブ画面に表示されたのは当然『清水』。
「はい、もしもし!」
ちょっと喉の調子がおかしかったけれど、ちゃんと返事をした。 - 110 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 20:23:51.65 ID:fWFZSNsT0
- 「電話、なんやったん?」
清水はそう聞いた。
「いや、この前さ、誘ってくれたし、今度は俺からかなって思って」
「そーなん。ええよ、うちは暇やで」
俺は二時間後、午後五時に待ち合わせを取り付けた。
それから風呂に二回入り、目立たない程度に整髪し、
この日のために買った服を着て駅に向かった。三十分前だった。
喫茶店に入ろうとしたとき、俺は名前を呼ばれた。
すでに清水は到着していたのだ。 - 111 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 20:26:48.44 ID:fWFZSNsT0
- 「どこ行くん?」
「あ、うん、そうやね」
おれはこの日のために完璧なるデートプランなるものを冊子付きで考えていたのだが、
会った瞬間に全てが吹き飛んだ。
仕方なく、俺は飯を奢ってあげるといった。
ちょうどお金が入ったとかなんとか言い訳して、
あくまでも金あるし飯奢るくらいのレベルに見えるように。
最初は遠慮していたが、清水もあまりに軽い言い方で飯を奢る俺に、
「あぶく銭やね」って言って承諾した。
まだ少し晩飯には早いので、しばらく時間をつぶそうということで駅前のカラオケに入った。
俺は、何も考えずにここを選んだのだが、これが俺の今後を分けることになる。 - 113 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 20:31:26.04 ID:fWFZSNsT0
- カラオケにカップルできやがって、みたいな店員の目を感じながら個室に入る。
俺はとりあえずドリンクを頼んで、カラオケが始まる前の、
あのなんともいえないチャンネルの譲り合いを凌ぎ、やっと一曲目を歌いはじめた。
pillowsとか、そういうの。アニソンは歌えたけど、
そういうふうに見られるのはすごい嫌だったから。
清水は洋楽が好きなようで、sonic youthのKool Thingとかを歌ってた。
しばらくして、互いになんか目が合って、
んで、清水はそのままマイクを口に当てて、こう言った。
「キス、したい?」 - 114 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 20:36:22.32 ID:fWFZSNsT0
- 何を言ってるんだろう。
それが正直な俺の感想だった。
言った言葉の意味が理解できなくて、そんでなんと答えるまでもなく、
俺は「は?」と聞き返した。
「キス、したい?」
二回言われても、言ってる意味が分からなかった。
とりあえずジュースを飲み(メロンソーダ)、
ドアの外に人がいないかをチェックして、なんとか答える。
「そりゃあ、うん、したいけど」
「じゃあキスする?」
いやいや、したいけど、どうなのよ。
そういう意味の無い忌避感が俺を襲っていた。
キスっていう単語自体がすごいなんか不自然で、浮いてるように感じた。
「告白」
「うん」
「したやろ?」
「した」
「今日さ、誘われたときに、返事しよう思ててん。
けど、どうしよっかなー、って思ってた。けど、なんか、やっぱ、良ちゃんといるのは楽しい」
俺はとりあえず「すまん」と言い残してトイレに向かった。 - 115 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 20:39:26.56 ID:fWFZSNsT0
- トイレに行っても解決するわけでもなく、俺はおしっこもせずに帰ってきた。
歌ってはいなかったけれど、清水はマイクを離さずに持っていた。
「で、どうなん」
俺はなんと答えればいいか分からなかった。
でも、やっぱどう答えても結果は同じなような気がした。
「好きです。付き合ってください」
俺はファミレスで言ったことと、同じことを、同じ姿勢で言った。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
こうして俺と清水はカップルになった。
高二の夏休みだった。 - 119 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 20:42:03.99 ID:fWFZSNsT0
- 飯を食いながら、今までとは比較にならないくらいいっぱい話をした。
互いの呼び名とか、学校での関係とか、そういう細かいことを、嬉しそうに話しあった。
俺は幸せだったし、楽しかった。
清水がどうかは知らないけれど、俺は少なくとも人生で一番楽しかったと言っても過言じゃない。
これで俺と清水がカップルになったんだけど、別れ話にいく?
それとも黒歴史か、カップル時代のなんかそういうの、聞く? - 120 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 20:44:39.69 ID:5YkODSXGP
- とりあえず別れ話で、それから楽しかった話。そしてこのスレのタイトルに有るような現在へ。
- 121 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 20:45:36.65 ID:fWFZSNsT0
- >>120
分かった
ちょっと皿洗いしてくるから、待っててくれ
気になって仕方ない - 122 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 20:46:14.56 ID:5YkODSXGP
- >>121
そんなこと言ってるからふられんだぞw - 123 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 21:11:18.27 ID:fWFZSNsT0
- すまん、待たせた。
ふられたんじゃないやい いろいろあったんだよ - 124 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 21:15:24.83 ID:5YkODSXGP
- そうか
ではきこうか - 125 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 21:15:52.97 ID:fWFZSNsT0
- じゃあ別れ話で。
別れた時期は卒業前、正月からちょっと経ってからだった。
その頃にはもはや倦怠期とかそういうのもなく、
普通に一緒にいて当たり前くらいのレベルになってた。
これは楽しい話の時にも書くけど、同棲してたし。
何気なく、俺はいつも通りに家に帰ると、清水はいなくて、
まぁそれくらいなら何回もあったことだし、気にしてなかったんだけど、
ふとテーブルの上を見るとなんか紙がおいてあった。 - 127 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 21:20:10.63 ID:fWFZSNsT0
- 紙には、
「あの人、来たよ」
って書いてあった。俺は電話を取り出してあの人に電話をした。
いつもはすぐに出るのに、出ない。何回リダイヤルしても出ないから、メールを打つ。
『どうしたんですか? 何かありました?』
送って煙草を吸いながらぼーっとする。
飯でも作ろうかしら、と冷蔵庫を開けようとしたとき、電話が鳴った。
「もしもし」
「良ちゃん?」
「そうやけど」
「あの人と話してる。良ちゃんも来て」
俺は背筋が凍った思いで、家を出る。
駅前の喫茶店にはあの人と清水が席に座ってて、何かを話してるようだった。 - 129 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 21:25:54.14 ID:fWFZSNsT0
- 俺は店に入り、その席に向かった。清水が俺に気付いて、目を伏せた。
「すんません、どうしたんですか?」
その人は何も言わず、俺を見上げた。ちっこいクセにすげぇ目力だった。
「スケ、この子が話を聞いてくれへん」
おりあえず俺は座り、水をすすりながら上着を椅子にかけた。
どうやら清水は泣いてるようだし、あの人は怒ってる。
「どうしたんですか、何があったんです?」
「なんもない。話を聞いてくれへんし、わたしも困ってる」
「はぁ、で、どうなんよ、綾」
清水のことは綾って読んでた。本名をちょとイジって書く。
「違う。この人がいくら言うても分からへんから」
「ちゃうわ。わたしの方こそ、話聞いてもらってへん」
俺はどうしていいか分からず、しばらく二人の言い合いを聞いていた。 - 131 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 21:29:57.34 ID:5YkODSXGP
- あの人って誰だよ
そして同棲してたのは大学時代なんだな? - 130 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 21:28:58.12 ID:P+axv+0l0
- いくら別れ話からっていっても核心から話しすぎだと思うのよ良介くん
- 133 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 21:31:55.82 ID:fWFZSNsT0
- 清水は大学生。俺は高校生。
いろいろあって留年しちゃったんだぜ
『この人』のことでいろいろあったんだけど、別れ話っていうとここからになるからなぁ。
なんとかして核心に触れずに書いてるんだけど、書きにくくてしょうがない。 - 132 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 21:30:45.17 ID:fWFZSNsT0
- 『この人』は口が強い。俺でもかなわないし、もちろん口下手な清水がかなうわけもない。
しかも無駄に自信に満ち溢れているし、大阪のおばちゃんより人の話を聞かない。
だから、十中八九悪いのは『この人』なんだけど、俺は何も言えなかった。
「大学生ならもっと人の話を聞き」
「そっちこそ、もういいでしょ」
みたいに口喧嘩をしている。
俺はいつものことだ、と思って席を立つ。
と、その腕がしみずに掴まれた。
「行かんといて。きっちり、話をつけて」
話をつけるも何も、って感じで俺は軽く捉えてたんだ。
これまでにも何回かこんなことはあったし、
だから今回も『この人』が適当なところで引いて帰って清水の愚痴を聞けばいい。
そう思ってた。
甘かった。
今回の清水は本気だったのだ。 - 136 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 21:35:51.44 ID:fWFZSNsT0
- 今、考えると清水の気持ちを考えなかった俺が悪かった。
俺はこんなマンガみたいな生活をさせてあげてる、
っていうなんか自負みたいなんもあったし、それのためにいろいろ努力した。これも楽しい話で。
でも清水はそうは思ってなかった。
いや、俺が勘違いしてた。
マンガの世界には終わりがないけど、ここは現実だってことに。
だから俺はしっかり決着をつけるということを覚悟した。
それは、清水と一緒に生きるか、それとも清水を放すか、そのどっちかを選択する覚悟だ。
あー、けっこう難しいな。こっからは『この人』の核心に触れていくけど、いいかな? - 137 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 21:38:09.27 ID:5YkODSXGP
- ,一-、
/ ̄ l | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
■■-っ < いいともー
´∀`/ \_____
__/|Y/\.
Ё|__ | / |
| У.. | - 139 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 21:39:40.89 ID:fWFZSNsT0
- じゃあ結論から言うと、『この人』っていうのはうちの近所の引きこもりメンヘラさんです。
名前を辻岡といいます。
ボクは同じ高校だったので先輩と呼んでいますが、
清水は先輩のことをこの人とかあの人とかで呼びます。 - 140 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 21:44:12.34 ID:fWFZSNsT0
- 清水は決着をつけてっていった。それは先輩を切れっていうことだと思う。
けれど、俺は先輩との関係を切ることなんてできるわけないし、
もちろん清水を捨てるなんて有り得ない。
あ、これは浮気とかそういうんじゃなくて、いろいろあった結果ってこと。
だから俺は一世一代の覚悟を決めた。
「すまん、今から話すこと、俺が言うことをなんも言わずに聞いてくれ」
俺はそう話し始めた。
「俺は、ここから消える。大学、地方のやつを受けて、一人暮らしする。
どっちかなんて俺は選べへんし、
それやったらどっちもいる、よりかはどっちもいらん方が、俺はいい」
ここらへんで清水がなんか言いそうになってた。
「つまり、無かったことにするっていうこと。どう?」
清水はすぐに拳骨で人を殴る女の子だった。俺はこの時も殴られた。
けれど、説教されたときより強い拳骨をもらっても、覚悟はしてたから痛くなかった。
「ごめん、綾、先輩」 - 141 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 21:47:14.52 ID:31oUHusS0
- メンヘラ先輩は女?
- 144 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 21:55:55.46 ID:fWFZSNsT0
- >>141
女。ちっこいし肌白い。マジでガキみてぇな先輩。でもマジで目が怖い。
あと、なんか知らんがすぐ包丁に頼るタイプ。
さるさんに引っかかった。ちょっとペース落とす。 - 143 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 21:52:20.37 ID:5YkODSXGP
- こりゃブギーポップも笑えねえなあ
- 142 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 21:47:55.71 ID:fWFZSNsT0
- 「どういうことなん?」
清水が何も言わないのをいいことに先輩は俺にそう言った。
「どういうことも何もそういうことです。先輩とも切るし、清水とも切る。
だからもう二人は喧嘩せんといて、俺は俺で一人で大学に行く」
今度は先輩がにらんできた。
怖かった、拳骨より怖いけど、言ってしまったことはもう取り消せない。
だから、これはギブアンドテイクだったと思う。
俺も捨てるし、みんなも捨てようっていうスローガン。
当然納得しない二人。俺は眼力と罵詈雑言に耐えた。
それが俺のするべきことだったし、これ自体は今も後悔してない。 - 145 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 22:02:00.86 ID:fWFZSNsT0
- 議題の主なところは、どうして俺がどっちも捨てなきゃいけないのか、
というのに隠された、なんでこんなこじれた関係に、ってなとこだった。
そんなのは何回も先輩と清水で話し合ったことだったし、
どっちも納得してこんな状況になってんじゃねぇかよ、と俺は思ってた。
けれど違った。どっちも納得してないけれど、問題を先延ばしにしてただけだって。
俺は問題を見てないフリ、清水は自業自得、先輩は責任転嫁。
三人で何回も話したけれど、解決しないのはそういうことだった。
俺はだから決心した。今がそうなのか、と覚悟したから、
かねてよりこういうことがあった時のために用意していた答えが、どっちも捨てることだった。
そうすればまぁ、まだ18だかそこらだ。先輩だっていっても22だし、別にやりなおせないこともない。
つまり、根が面倒くさがりな極論好きな俺は、
一回すぱっと全てを切ってしまいたかった。
それだけのことが、この三人になるとすごくこじれる。 - 146 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 22:04:28.00 ID:5YkODSXGP
- みんなすまん
おれが別れるところから聞きたいといったために、
こんなにもわかりづらくなってしまった
いったい1と先輩に何があったのか... - 147 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 22:07:23.76 ID:fWFZSNsT0
- いや、俺と先輩っていうより、俺たちと先輩って感じかな。
とりあえずさるさんが怖すぎて、今は書き溜めてるところ。
もうすぐ書き終える。
とりあえず十分か十五分くらいおいて投下しようと思う。 - 148 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 22:11:39.16 ID:31oUHusS0
- さるよけ
- 149 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 22:18:37.20 ID:fWFZSNsT0
- しゃべりはじめても、口から出るのはどうしようかっていうのと、
何かないのかっていうくらいのもので、話は進まない。
俺がどっちも切るっていうのには触れない方向みたい。でも、どうしようもないと思う。
このヘタレの俺がここまで覚悟決めたんだし、
どっちも腹を決めなければいけない状況になってる思った。
俺はどっちも切りたくない、ということを言った。
清水とは今まで通りカップルで先輩も、今まで通りで。
でもそれは嫌だという。
だから俺はどうしようもないから、とどっちも切るしかないんじゃないか、ともう一度、口にした。
次はどっちも何も言わなかった。
清水は泣いてるし、ちょっと店の中の雰囲気もきついし、俺は清水の家へ行こうとも思った。
ふたりにそう告げて、俺は店を出る。
寒かった。煙草を吸えない店内から出て、一服するけども、寒くジッポをこする
指がささくれたのを憶えてる。 - 150 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 22:20:29.83 ID:31oUHusS0
- >>149
先輩とお前の関係は?セフレ? - 151 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 22:35:31.50 ID:fWFZSNsT0
- >>150
ぜんぜん違う。先輩とは一回も事を起こしたことはない。ちなみに清水ともないんだぜ?
清水の家について、テーブルに三人座ってまた話し始めた。
けれど益体の無い話ばかり。
俺はなんと言われても、ここまでこじれたら一回バラすしかないだろと思ってた。
清水は俺と別れたくない。けれど先輩にこのままっていうのも。
先輩は清水が許せないのと俺に対してはなんなんか分からん。
そんな状況で何ができるだろうか。建設的な話し合いなんてできるわけがない。
だから俺は何度も何度も、もうどっちも無理だってことを説得しつづけた。 - 152 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 22:45:54.36 ID:fWFZSNsT0
- だいたい喫茶店を出たのが午後七時。
話し合いが終了したのは朝の四時くらいだった。
先輩は納得したらしい。
どっちも切るっていうんなら、もうこの場に用は無いとかなんとか言って帰った。
俺は清水の家に残したいろんなものを片付けていた。
言っても一年経ってないので、そこまで物はない。だいたい実家、ここから近いし。
ボストンバックみたいなんに全部詰め込んで、俺は最後にどうしよっかなぁ、って考えてた。
互いに嫌いになるわけでもない、どっちかがフるわけでもない。
どっちかが悪いわけでもない。
どっちも悪い。
俺はかける言葉が見つからなかった。ベッドで泣いてる清水は、それに気付いたらしい。
そっと立ち上がって、鼻をすすりながら、一回、服の袖で顔を強引に拭った。
そんで、清水は、 - 154 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 22:56:33.82 ID:fWFZSNsT0
- 「ばいばい」
笑った。
俺は笑って「ばいばい」って返したけど、部屋を出て扉の前で泣いた。
最初は静かに泣いてたけど、部屋の中から清水の泣き声が聞こえてきて、俺も声を出して泣いた。
雪が降ってて、部屋の前の通路はすごい寒かったけど、気にならなかった。
こうして俺と清水は別れて、今俺は大学の三回生になったわけだ。
ちなみに同窓会は中学校の時の。四回生で社会人になる前に、みたいな感じ。 - 155 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 22:57:24.42 ID:fWFZSNsT0
- だいぶ大事なとこはしょったし、分かりにくいだろうけど、
まぁこういう経緯で俺と清水は別れました。
次、なんだっけ? - 158 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 23:03:16.27 ID:5YkODSXGP
- >>155
付きあいはじめの気恥ずかしいとこから頼むわ - 156 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 22:58:28.54 ID:fWFZSNsT0
- 落ちそうなんで、一回だけageときます
- 159 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 23:09:12.63 ID:fWFZSNsT0
- いや、なんか思い出して泣きそうになってきたんだぜ。
ちょっと酒を投入することにした。
付き合い始めの気恥ずかしいとこかぁ。難しいな。思い出すのも一苦労だ。
付き合い始めは、あんまりしゃべらんかった。一ヶ月くらい。
なんか俺もまだ完全に中二が抜けきってなかったっつうのもあるし、
それ以前に今までの自分を悔いすぎて、急なキャラチェンジができなかった。
話し始めたのは、はじめてちゅーしてから。
学校帰りの放課後、俺は生き物の世話してから帰るんだけど、
清水は部活をしてなかったから、ちょっと待たせなきゃならんかった。
教室で勉強してるって言って待っててくれた。
俺は携帯で終わったメールをして、高校からちょっと離れたとこで待ち合わせ。
他の奴があんまり使わない駅から登校することにして、登下校をともにしてた。
地元についたらもう知り合いに会う機会なんてもうないから、安心してバカップルした。 - 160 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 23:14:49.92 ID:fWFZSNsT0
- すまん 上げたままになってた
地元に着いたら、手を繋ごうって言ったのもだいたいこの頃。
田舎なので、駅前のちょっと繁栄してるとこから離れたら、
もう人はほとんどいなかったし、中学校の奴に会うなんてこともなかった。
帰りにある小さい公園でジュース買って、ちょっと話して帰るのが日課だった。
いつも通り公園に着いて、当番制であるジュースパシリを終えて清水が帰ってきたとき、
清水が俺の飲んでたジュースを見て、
「一口、ちょーだい」
って言った。瞬間的に俺は感づいた。これは間接キスできるって。
「お前のもくれよ」
交換ってやつだ。今考えれば何を間接キスくらいでうだうだやってんだって思うけど
そん時は必死だった。
交換して、清水が俺のジュースの口を見てた。 - 161 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 23:28:29.45 ID:fWFZSNsT0
- 「なに」
「間接キスや」
「・・・・・・はは、は、そうやな」
「なぁ」
「?」
「キスしようや」
「・・・・・・お」
そういえばカラオケボックスでした会話からキスの話はしなかったな。
しかし今、まさに今、間接キスでどぎまぎしてる俺が直接キスなんて。
キャパ越えもいいところだろ。
でもさすがにそういう空気ではないらしい。俺は覚悟した。
でも俺は生粋の負けず嫌い。外堀から埋めていくことにした。
「キスする時、目、つむるよな」
「つむるな」
「先につむってぇや」
「いやや、恥ずかしい」
「じゃあ俺もいやや」
みたいな会話を十分くらいした。はたから見れば完全にバカップルだが、
当時は自分が恥をかかないことに必死だった。 - 162 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 23:38:56.23 ID:fWFZSNsT0
- そうやってると、なんか自然に顔をつき合わせてた。
しばらく顔を見てると、清水がベンチをだんって叩いた。
「分かった。負け」
清水が目を閉じた。俺は今しかない、と思ってキスした。
キスした瞬間になんかよくわからんが目を開けたら、向こうも目が開いてて二度びっくりした。
お互い飛びのいて、ちょっと考え直した。今の自分の状態は普通じゃない。
「ごめん」
なんか知らんが謝ってしまった。
「うん、いや、ごめん」
向こうも謝ってきた。
こんな感じ。他に何か聞きたいこと、ある? - 163 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 23:41:41.08 ID:5YkODSXGP
- 先輩のことと、もうそこから現在に行こうか
- 164 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 23:47:02.40 ID:fWFZSNsT0
- わかった。
俺は高校もいい頃合だしってことでバイトを始めることにした。
とか思うだけ思いながら歩いてると、電信柱に張り紙がしてあった。
『息子の話し相手になってもらえませんか』
みたいな張り紙。どうやら引きこもりの少年の遊び相手をすればお金がもらえるらしい。
これはいいぞいいぞ、と思って電話をした。
「はい、もしもし」
「あの、張り紙見て、力になれるかなって思って」
俺はいい子ちゃんキャラで通すことにした。
「それはそれは、直接会って、お話、よろしいかしら」
「あ、はい」
「じゃあ今からでいい? 場所はどこがいい?」
「駅前の喫茶店で、待ってます」
みたいな会話をして、俺は上品そうなおばさんと話をすることになった。
めんどうだし、さるさんが来たらまた間隔あける。それまでは連投します。 - 166 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 23:54:54.06 ID:fWFZSNsT0
- 喫茶店で待ってると、来たのは声のイメージ通りっつうか、
まぁ、なんつうか普通の上品な、こぎれいなおばちゃんだった。
けっこうちゃんと化粧してきてるってことは、金持ちか見栄っ張りだけだ、
という持論があるので、まぁそれを込みにしても上品なおばちゃんって感じ。
予想はつくけど、この人が辻岡さん。
「あ、どうも。電話した松田です」
「こんいちわ、辻岡です」
話を聞くと、息子さんは年が小学校六年生。
来年から中学に入るのに、このままじゃまずい、って感じであの張り紙をしたらしい。
んで、俺はちょっと同情した。辻岡少年の状態はまさに小学校四年生の時の俺だった。
俺は水着であっちは財布らしいけど、まぁどっちでも一緒だ。
それで疑われてイジめられ、引きこもりになった、と。
俺は二つ返事でオッケーしていた。金もまぁまぁ良かったし、俺にしかできないことだと思った。
「あ、すいません。バイト代はいらないんで、
たまにボクの友達とか、連れてきてもいいですかね」
「はい、いいですね。そういうのも」
清水との絶好の遊び場所ができたって思った。そのときは。 - 167 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/05(火) 23:58:43.91 ID:fWFZSNsT0
- 早速、俺はまず一人で辻岡宅へ向かった。
というか、駅前で待ち合わせしておばさんに送ってもらったんだが。
想像してたより大きい家でびびった。
なんかちょっと怪しい話だったけれど、
清水にもここの住所とか概要とか伝えてるし、まぁ大丈夫だろ、と安易に考えてた。
辻岡宅について、まずおじさんに挨拶した。
中年太りのまぁナイスガイって感じだった。気持ち悪くない大石みたいな。
で、お茶とかお菓子とかもらって、さっそく少年の部屋へ。
ノックしても返事はない。耳をそばだてるとゲームっぽい音がしてる。
鍵は開いてるし、俺のことももう言ってあるらしいので、普通に部屋に入る。
負のオーラがすごかった。
俺が小学校四年生のままいったらこうなってるだろうって感じだった。 - 169 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 00:03:34.53 ID:XZA78og50
- ここらへんはなんかあんまり先輩と関係無いんで省いていくと、辻岡少年(たいきくん)
とは最初こそ仲良くなかったが、一緒にゲームしたりしながらちょっと仲良くなって、
リーサル・ウェポンである説教マシン・清水を連れてきて説教させ、見事に改心させた。
自殺しかねん勢いだったし。
で、そんなあるときに、たいきくん宅で俺は先輩に会った。
たぶん、トイレとかにおきてきたんだろうと思う。
最初の印象はなんだ、妹もひきこもりかって思った。
横のたいきくんに聞くと、あれは姉だという。しかも20歳だという。
だいたいつかめた。
たいきくんまであんなふうにしたくないから、おばさんは俺を雇ったんだな、と。
先輩は家族から嫌われていた。おじさんにもおばさんにもたいきくんにも。
俺はちょっとだけ気になりながらも、その場を後にした。 - 170 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 00:07:19.62 ID:XZA78og50
- そうしているうちに、俺は先輩の方が気になりはじめていた。
たいきくんはもう学校に通うようになっていたし、ほとんど心配はいらない。
本当ならもう来る必要も無かったが、お金が欲しいのと、お菓子とかお茶がおいしいから通ってた。
たいきくんも、俺がいなくなるのは嫌だという。
そうこうしていると、やっぱり先輩と会う。
何回目か、そうやって遭遇したときに俺は意を決して声をかけてみた。
「すいません、お姉さん」
「あ?」
めちゃくちゃにらまれた。
確か怖くてあんまり何も話せそうになかった。
無視して先輩は部屋に帰っちゃったし。
でも俺は会う度に話しかけた。
気になってたし、たいきくんを治したことに調子に乗ってたからだろう。
俺は清水を連れてきた。これが先輩と俺達の出会いだ。 - 172 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 00:09:32.37 ID:tffNwOKqP
- そこで先輩かw
で、先輩は美人なのか? - 174 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 00:13:08.04 ID:XZA78og50
- >>172
美人、ってわけではない。かわいいっていうのとも違う。
これは去年くらいにAVを見てて思ったが、伊藤青葉っていう女優に顔は似てる、かなぁ、ってくらい。
身長がマジで低かった。140cmとか。
がりがりだったし、あんまり子供っぽくは見えないけど。 - 175 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 00:17:53.55 ID:tffNwOKqP
- >>174
しっかしその家もスゲエ
廃人ばっかだしてんな - 173 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 00:10:54.92 ID:XZA78og50
- まず清水がいった。
その頃には、もう先輩が俺と同じ高校に通ってたことも知ってたし、呼ぶときも先輩って言ってた。
先輩のほうもけっこうしゃべるようになったし、何回か部屋にも入らせてもらった(家族も入れない)。
だから清水を連れてきて、女同士なら話ももっと弾むだろう、と思った。
先輩も承諾してくれたし、俺は清水を置いてたいきくんの部屋で遊び始めた。
夕方になって、もう帰るとき、清水を呼びに行っても
「まだ」とか「もうちょっと」とか言って出てこない。
俺は女同士、積もる話もあるだろうってことで先に帰ることにした。
家に帰って、飯を食って風呂に入ったとき、清水から電話がかかってきた。 - 176 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 00:18:34.28 ID:XZA78og50
- 清水からの電話は、ちょっと会わないかっていうことだった。
高校生になってたし、深夜徘徊は中学の頃にやり飽きていたので、親に承諾せずに家を出る。
しばらくして清水の家へ(まだこの時点では俺と付き合ってることをおばちゃんは知らない)。
清水の部屋に上がると、清水はけっこう真面目なトーンで話を始めた。
「辻岡さん、ってどう思う?」
「どうって、まぁ、別に。ちっさいな」
「別に好きや、とかそんなん無い?」
「ないないwww」
どうやら様子がおかしい。
俺は必死に頭を回転させながら話を聞く。ちょっとした
勘違いが殴られることに繋がるって、俺は理解してた。
「辻岡さんな、良ちゃんのこと好きになったって」
「・・・・・・ふうん」
「で、いろいろ相談されたんよ」
なるほど、そういうことね。
んで清水は俺がたぶらかされてると心配になってこうやって俺の愛を確かめにきたわけね。
んー、愛を感じる。
「ちょっとさ、明日、もう一回行けへん?」
? - 177 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 00:21:51.73 ID:XZA78og50
- 「良ちゃん、あのバイト、いつまでやんの?」
「もうたいきくんも学校行けたし・・・・・・もうすぐかな」
「じゃあ辻岡さんの話、聞いたげて」
まとめる。
どうやら清水は先輩と長い間話した結果、完璧に同情。
んで、自分が俺の彼女だということを知られてないことをいいことに、
俺との恋愛相談を引き受けてしまったらしい。
そんで引っ込みつかなくなり、もうすぐ俺がバイトをやめるのならば、
先輩とちょっとしたカップルごっこをして、そんですぐに断れば大丈夫、だと。
清水はそう思ったらしい。
俺は先輩を深く知らなかったし、清水は知っていたけど見えてない部分があった。
先輩は普通じゃなかったってことを、俺たちは知らなかった。 - 179 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 00:28:30.68 ID:XZA78og50
- 確かに、そこだけ見ればすごくいい作戦だ。
全員が幸せになる。俺は少しめんどくさいだけだし、
清水も何も行為をしなければ別に(要するに彼氏のフリならいい)ってことだし、
早速俺たちはそれを実行に移した。
翌日、俺はたいきくん、清水は先輩の部屋でそれぞれ作戦を遂行することになる。
何時間が経って、清水からメール。
『今から来て。作戦成功』
俺はたいきくんに言付けて、先輩の部屋に向かった。
先輩の部屋は綺麗に掃除され、家具の配置とかが変わっていた
(恐らく清水がやらせたのだろう)。
先輩も風呂に入ったのか、油まみれの髪は綺麗にセットされていて、化粧とかもしてたっぽい。
とりあえず、いつもより綺麗になっていた。
開口一番、先輩は俺に告白してきた。
「好き。わたしと付き合ってくれや」
けっこうしゃべったけど、ここまではっきりした文章をはじめて聞いた。
俺はなんか良く分からん自信とか持って、先輩にオッケーの返事をした。
こうして俺は正規彼女公認の二股をすることになった。 - 180 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 00:33:14.24 ID:XZA78og50
- それから一ヶ月、冬が始まるくらいまで俺と先輩はカップルだった。
けれど、まぁ行為は禁止されてるわけで、キスもしなかった。
ただほとんど毎日のように辻岡宅に行って
(まぁ今までよりちょっと頻度が増えたくらいだけど)、先輩と話す。
で、どうにかして駅前まで出てこれるようにしたり、
一人で買い物に行けるようにしたり、先輩を部屋から出していった。
俺は調子に乗ってた。今はそう思う。
そろそろ頃合。先輩はもう外に出れるし、たいきくんも学校に行けるようになった。
俺は辻岡のおばさんにもうバイトをやめること(理由は受験とかそういうのを適当に挙げた)
を告げ、先輩との別れ話をしようと思った。
先輩の部屋に入り、いつものように話をしはじめて、俺は別れ話をふった。
気軽に、それこそ雑談のように。
「ねぇ、先輩。別れましょか」
「・・・・・・あ?」
それは初めて話しかけたときよりも、殺意がこもってた。 - 181 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 00:37:40.33 ID:XZA78og50
- 「あ、その」
「あ?」
俺は失策に気付いた。
これはやばいと思った。樹の上から落ちて膝の皿を割った時よりも、
清水に告白したときよりも、人生で一番やばい状況だってことに俺は気付いた。
「どういうこと?」
「いやマジで」
「何言ってんの?」
瞬きもしない先輩に言い詰められ、俺は返事もできなかった。
本物のメンヘラってマジで顔というか、目つきが怖い。これマジレス。
なんかただ言葉を発してるだけ、みたいな。
怖すぎて何もいえなかった。
俺は逃げるようにして部屋の外に出ようとした。
足を掴まれたけど、振りほどいた。
部屋の外に出ても、先輩は追ってくる。
家の外でも一緒。
走っても速くならない感覚。
俺はついに捕まった。 - 183 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 00:39:43.01 ID:SAsjSM8F0
- これは清水も悪い
- 184 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 00:40:05.86 ID:tffNwOKqP
- おいもう8時間近くやってんのな、
ねみいよー - 185 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 01:02:31.22 ID:XZA78og50
- また猿に捕まった。死にたいorz
俺も眠い。すまんつき合わせて。
こんな長くやるつもりなかったんだけど、
いざ書くことになったら、けっこう長くなっちゃって。
すまん。 - 186 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 01:07:01.45 ID:tffNwOKqP
- >>185
ずばりきくが、今清水は彼氏いんのか?
やりなおしたいならやり直せよ - 187 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 01:08:42.33 ID:XZA78og50
- >>186
それが今年の同窓会であった事件の一つだよ。
もうみんな眠いようだし、簡単にまとめようと思う。
なんかここまで書いて最後までいかないのもすっきりないし。
もうちょっと付き合ってくれ。
んで、俺のレスのあとに一文字でもいいからレスつけてくれ。すまん。 - 188 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 01:10:32.25 ID:tffNwOKqP
- >>187
おk - 189 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 01:15:07.38 ID:XZA78og50
- 捕まって、俺は振り向いた。
そこには怖い顔した先輩がいて、手に持ってたトンカチみたいなんで俺の頭を殴った。
そこらへんで辻岡のおばさんが俺を助けに来た。
俺は救急車で運ばれて病院へ。
幸いガードしていたので、頭は最初の一発だけ
けど指とかがひどかったらしい。
俺は麻酔してたからあんまり憶えてない。
人生二度目の入院。
今度は年末から年始。見舞いにきた人は清水と、家族と、辻岡さん夫妻。
うちの親は辻岡さんを訴えるとかそういう話をしてたみたいけど、
俺がやめてくれと説得した。
治療費だけで十分だってことに結局落ち着く。
清水は泣いた。病室にくるまでは大丈夫だけど、入る前にどうしても泣いてしまうらしく、
来るときはいつも泣き顔だった。
面会時間が過ぎても居座ることがしばしばだったので、
しまいには清水の名前を看護婦さんらが憶えるくらいだった。
先輩は一回も来なかった。
病院に連れていかれたらしいけど、俺は良く知らない。
で、これの怪我のせいでけっこう学校を休んだ。
俺はなんだかどうでもよくなって、
もとよりあんまり行ってなかった高校を留年することになる。 - 191 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 01:21:28.03 ID:XZA78og50
- そんで清水は俺に負い目を感じてんのかなんか知らんが、
学校に行かずに見まいに来たりして、
成績がどんどん悪くなって親とかとも仲悪くなって、
俺が高二をもう一度過ごしている間に、
清水はまぁとりあえず行きたかった分野の大学に進学できたらしく、
まぁ、良かったなぁって。
で、大学に入る際に親と決めたらしく、
学費は奨学金で部屋代以外は自分で持つことっていうことで一人暮らしをはじめた。
これが清水一人暮らし始まり。
そして俺が高三になって、清水が大学生になった頃、俺の携帯に電話がかかってきた。
先輩だった。 - 193 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 01:25:17.91 ID:XZA78og50
- 会って謝りたい、って先輩は言ってた。
会うのは怖かったけど、清水も付いてくるっていうんで、
一応中二時代の護身をしてから向かった。
まず先輩が謝った。ここまで普通。
んで清水と俺の関係を告白。
先輩がキレて清水とガチバトル。
清水もなんかやり返すのもなぁって感覚だったらしい。
こういう喧嘩が月に二回くらい(先輩がちょっかいをかけにくる)あって、
別れ話はその延長線上って感じかな。
おぉ、だいたい書き終えたか?かなり最後は早足で駆け抜けたけど。 - 194 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 01:27:03.71 ID:tffNwOKqP
- てことはガチバトルが1年以上続いてんのかw
で、つぎ、正月に殴られたとこいこうか - 195 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 01:30:40.59 ID:XZA78og50
- >>194
だから別れ話のときもあんな感じだったんだよ。
うん。同窓会か。
同窓会に来たのは、20人くらい。
なんか誰か発信で、知ってる中学の同期にメールを回す、みたいな感じ。
俺はノッポと河本から回ってきた。
久々に顔を合わせる面々。
別に気にしてなかったけど(忘れてたわけじゃないけど)
清水も来てるんじゃないかって期待(いや、怖かった)してた。
はたして清水はいた。
あんまり変わってなかった。
俺はけっこう変わってた。
まず痩せたし、背が伸びた。そんであの中二の喋り方じゃなくなってたし、
そういうのもあって、けっこう打ち解けた。
問題は清水だ。
なんせ三年か、そんくらいぶりに会うんだもの。
第一声は俺から、「おす」みたいな感じ。
無視された。 - 197 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 01:38:05.83 ID:XZA78og50
- 俺はショックだったけど、まぁ当然か、見たいに納得してた。
俺も大人になったってことなのかもしれない。
で、飲み会になる。
大学生の飲み会なんてどこも変わらんらしく、
ジョッキで何杯速く飲めるか、とか瓶何本飲めるか、とかそういうのやってた。
男はそういうのやってて、なんか出会いを求めてるやつは女子に絡んでて、
俺は当然、大学で鍛えられたその肝臓をぶいぶい言わせてた。
清水はゆっくり、なんかカクテル飲んでた。
俺は河本の背中をさすりながらそれを見てた。
まだ俺の携帯には消していない清水のアドレスがある。
トイレに河本をぶち込み、電話をかける。
電話は途中で切られたけど、すぐに清水はトイレの前まで来た。
「外、行くか」
「うん」 - 198 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 01:39:59.93 ID:tffNwOKqP
- やっと此処にたどり着いたか
- 199 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 01:48:07.16 ID:XZA78og50
- 俺たちは店の外に出た。寒かった。俺は何も言わずにジュースを買おうとして、
自販機に千円冊を入れたけど、お釣りボタンを押された。
「うちが払うわ」
「ええよ、別に」
清水は笑って五百円玉を入れた。
「小学校のときな、奢ってくれたやろ。お返し」
俺は復縁! とその場で叫んでしまいたかった。
「ひさしぶりやな」
「そうやね」
俺は、何を言っていいか分かるくらい大人じゃなかったけど、
世間話ができるくらいには子供じゃなかったし、普通に座って話た。いろんなこと。
だからだと思う。
「彼女、できひんわー」
「ははは、彼氏できたけどね」
? - 200 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 01:49:32.70 ID:tffNwOKqP
- ?
- 201 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 01:52:13.24 ID:GKnay/6+0
- もはや自然の摂理
- 202 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 01:55:48.80 ID:XZA78og50
- どういうことなのよ。
「そうなん、やー」
「そうやで、うちもいつまでも引きずっていられんからな」
はははって空笑いした。びっくりするくらい、
でも清水は俺のことなんかどうでもよくなってて、
清水に会えるかもなんて夢見てて、なんかすっごい泣きたくなった。
「じゃあそろそろ店もどろ」
「そ、そうやな」
「なんやのん」
俺は、あがいた。
「なぁ」
「なに?」
俺は店に戻らないつもりだった。一刻も早くここから立ち去って家に帰り、
頭を抱えて枕に向かって色んな事を叫びたかった。
「よりとか、戻せへんかな」
俺は言った。
拳骨を食らった。 - 203 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 01:57:24.13 ID:tffNwOKqP
- こkでげんこつか
- 204 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 01:59:49.74 ID:XZA78og50
- 「あんた、自分がしたこと、忘れてへんやろ?」
うん
「じゃあそれ考えて物、言わなあかんで」
わかってる
「でもうちも悪かったことやし、うちのこと殴り」
いや
「やからな、あんたとうちはもう違うとこおんのよ。やからもうそういうことはなし。もうね」
そうか
「なぁ、良ちゃん。うちよりいい女の子、見つけや」
俺は返事だけして、先に帰っててって言った。
俺は店には戻らずに電車に乗り、家に帰ってきた。
実家じゃなくて、一人暮らしのほうの。
で、一晩寝て、授業サボって今日は一日、家にいようって考えて、
こうやってVIPにスレ立てたんだ。 - 206 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 02:01:38.67 ID:XZA78og50
- そんな感じで今日は一日、すまんかった。俺のこんな話につき合わせて。
でもま、そのおかげで整理できたし、もう泣かないだろ。
聞いてくれてありがと。 - 205 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 02:00:16.34 ID:cjabaEVN0
- 清水が先輩とつきあえとか言うからこうなったのにな
1かわいそす - 207 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 02:04:06.79 ID:6dyViwXd0
- まぁ、>>1かわいそうだよねうん
- 208 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 02:04:49.70 ID:XZA78og50
- いやま、半分以上くらいは俺のせいなわけで。
かわいそうではないかな。
まぁ今となっちゃどうでもいいことだけど。 - 209 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 02:07:23.22 ID:tffNwOKqP
- 1はたしかに他の女探してもいいと思うよ
で、清水ともたまには連絡位取れるいちにはいて
友達くらいで、タイミングが合えばまたより戻す機会があるかもしれん
大学でそういう機会もあるだろうし、
自分からそういう機会を潰さずにいたらいいんでない - 211 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 02:10:14.04 ID:cjabaEVN0
- まだ>>1もあの頃の先輩と同じ22かそこらだろ?
人生やり直せない事もない
頑張って清水とは何の関わりもない新しい人生歩めよ - 215 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 02:18:20.56 ID:XZA78og50
- 清水とはもう完全に切るつもりだぜ 今ももう別に平気だぜ
考えてみれば失恋ってわけでもないし、まぁ、今まで通りの生活に戻るだけだしな。 - 218 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 02:27:28.43 ID:XZA78og50
- もう落ちることにするよ。
みなさん、ありがとうございました。
じゃあまたVIPのどこかで会いましょう。
お疲れ様です。 - 220 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 03:28:38.04 ID:C4L9reRrO
- 読ませてもらった。
ハッキリ言って清水の事はスッカリ忘れて連絡はやめた方がいい。
また、必要な時は間違いなく出会う運命だと思うし。
自分をリフレッシュしてやり直したいんだろ? - 221 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 03:29:38.18 ID:COwm6dzE0
- >>220
1はもう寝たんじゃないか - 222 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/01/06(水) 03:31:25.19 ID:C4L9reRrO
- >>221
たぶんね。ただ一言言いたかっただけだよ。おやすみ。
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